テニスの試合で緊張して勝てないあなたにおススメしたい2つのこと

シングルス道場

ある程度練習を積んで、初心者ではなくなったはず!と意気込んで臨んだ初試合、なんだか自分が自分でなくなったかのように緊張して練習の成果を全く発揮できなかった。そんな経験ないでしょうか?今回は「どうも力を発揮できていない」と感じる方に向けて私の考えを少し語っていこうと思います。

この記事でわかること

  • なぜテニスの試合で緊張してしまうのか
  • 緊張しないために身に着けるべき2つのコト

なぜ実力が出せないほど緊張してしまうのか

考え方はいくつもあって、どれが正解というものはないのでご自身に合った指導や考え方を適用していただきたいというのは大前提ですが、私が考える最も大きな理由は

「困ったらこれ」という展開を身につけられていないこと

だと考えます。

今回の記事はこの考えに基づいて、「困ったらこれ」という展開を身に着けるために何をすればよいか書いていきます。

オススメ①:絶対に入る2つのショットを身に着ける

勝つためにはプレッシャーのかかった場面でも絶対に入れることができる2つのショットを身につける必要があります。それは何か?

  • 絶対に入るサーブ
  • 絶対に入るストローク(フォアバック片方で可)

極論、この2つがあれば試合を成立させることができます。この2つの技術を可能な限り磨き、困ったらこの絶対入る球を打っておこうと思えるレベルにすることが試合の中でとても大事です。他人のスキルと比べる必要はありません。ご自身でそう思えるかどうかが大事です。

サーブ

試合を進めるにあたって最も大事な技術です。そして試合で緊張しないために言えることはただ一つ。

絶対に入るセカンドサーブを身につけましょう。

速いサーブもいりません、かっこいいコースを突くサーブもいりません、回転量の多くて跳ねたり変化するサーブもいりません。

絶対に入る の目安は何か というと 成功率最低90%~95%を目安に考えます。10球打って9球以上、20球打って18球以上連続でサーブをサービスボックスに入れられますか?何度も言いますがサーブの質は問いません。

もし練習で最低成功率90%を越えられないセカンドサービスを打っているとしたら、それは試合では使い物にならないセカンドサーブです。成功率が低い原因は以下のいずれかに該当するはずです。

  • 単純にサービス技術が不足している
  • 自分の今持っている技術に対して高すぎる質のセカンドサービスを打とうとしている

私がいろいろなプレイヤーを見る限りですと、2つ目の理由から自滅してしまっている方をよく見かけます。
あなたのサーブを打ち込むことというのは相手にとってとても勇気のいることです。開き直ってシンプルに「とにかく入れる、リターンエースどんとこい」くらいの楽な気持ちで打っちゃいましょう。リターンエースなんてそうそう簡単に取れません。

テニスの試合において、絶対にサーブを入れなければいけない場面は何度も訪れます。その時に備えて是非絶対に入るセカンドサーブを練習しましょう。羽子板サーブだろうがアンダーサーブだろうが何でもいいです。とにかく入れましょう。

フォアかバックのストロークどちらか

もう1つはストロークです。最初はフォアハンドかバックハンドの片方だけでよいので、絶対に入るストロークを身につけましょう。こちらもサーブと同様に、早いボールを打つ必要もなく、回転量や変化量を求める必要はありません。

そして試合の中では可能な限り絶対入る側(フォアかバック)に回り込んで打ちましょう。得意でない側でどうしても打たなければいけない場合、何とか返そうとしてみるものの、ダメだったら「まあしょうがないな今のバックハンドだし」というように開き直ってOKです。
不要なプレッシャーを自身にかけることなく、自分の持つ手札の中で戦いきることが試合では大切です。

ストロークはサーブと違って2本打つことができないことや、サーブよりも打つ回数が多いことから、95%以上の成功率を基準に絶対入るストロークを磨きましょう。

95%と聞くと途方もない数字に見えるかもしれませんが、単純計算で20往復のラリーをすると必ず失点する程度の成功率なので、試合で勝つことを考えるとこれくらいの成功率は求めるべきだと私は考えます。

オススメ②:カッコつけない

レッスンで習っているショットや展開をそのまま試合で使えるということは基本的にありません
なぜなら

  • 相手も勝ちたいので、自分の打ちづらいところに打ってくる
  • レッスンで習っている展開やショットは基本的に発展途上で精度が低い
    (100発100中のショットはレッスンでは基本的に習わない)
  • レッスンは技能の習得、試合は勝ち方の習得 であり、根本的に伸ばす能力が異なる

文章にすると当たり前のようですが、試合経験の浅い方ほど無意識のうちに「習ったことを試合の中で発揮しなければいけない」というプレッシャーをかけてしまいがちです。そうでなくてもテニスはいろいろなプレッシャーがあるスポーツなので、自分で自分にプレッシャーをかけるのはやめましょう。
極論入ればどんなショットでもOKです。

レッスンで習ったショットが試合で使いづらいとなると、どんなショットが試合中最も頼れるショットでしょうか?

ダサいショットです

ラケットを振り切らずにボールにあてただけの中ロブ、コート後方まで下がった守備的なショット、コースを突かない守備的なスライス…etc

想像しただけで恥ずかしくなってしまう展開かもしれませんが、これらのダサいショットが試合では大いにあなたを支えてくれます

習っている展開やショットが使えなくて一向にかまいません、むしろ試合はそういうものです。
まずはどんな展開でもいい、かっこ悪くてもいいと開き直って、存分にダサいショットを使いまくり、カッコつけずに最大限勝てるように試合を進めましょう。

試合は勝敗にかかわらず大きな経験値になりますが、勝たなければ得られない経験もたくさんあります。打ち方や展開の反省は試合の後すればよいのでまずは試合当日に持ち合わせた技術でどんな形でもよいから勝つことに100%フォーカスしてみましょう。

上記2つをオススメしたワケ

数ある戦術や考え方のうち、なぜ2つに絞ってオススメしたのかということをこのセクションでは細かめに解説します。

  • 成功率90%を切るショットは試合では使えない
  • 限られた手札の中で取捨選択しながら戦うことはどのレベルでも必要
  • 結果が出やすい

成功率90%を切るショットは試合では使えない

テニスは確率のスポーツです。カッコイイエースを取ったから、スーパーショットを打ったから、得点が10倍になったりするなんてことはありませんし、逆転満塁ホームランもありません。

成功率50%のウルトラショットを持つ人よりも、成功率95%の地味ショットを打ち続けられる人の方が試合では結果を残すことができます。速くて変化の大きなボールはやはり魅力的ですが、試合結果に直接影響することはありません。打率3割では使い物にならない、そういうスポーツ性がテニスにはあります。

この競技性を活かし、まずは確率の高いボールをチョイスしましょう。
相手よりも確率の高いショットを打ち続けられればポイントもおのずと重ねることができます。そうすると緊張も解けてきて、より確率と質の高いボールを打て、より動きもスムーズに・・・という良いスパイラルを生むことができます。

限られた手札の中で取捨選択しながら戦うことはどのレベルでも必要

サーブとストロークさえあれば、試合を成立させることができます。

もちろん使えないショットが多いので苦労することはありますが、全てのショットを100点にするというのは基本的に不可能なので、自分の持つ手札の中で相手と駆け引きをするという試合でしか得られないスキルを積極的に習得していってほしいと思っています。

このスキルはどのレベルでも必要なもので、グランドスラムに出るプロですら自分のスキルと都度相談し、取捨選択しながら戦っています
例:この場面でのダウンザラインは成功率が低いから、安全を取ってクロスへ返球

結果が出やすい

実はサーブとストロークに特化して技術を磨くというのはジュニアの選手の育成としてとてもポピュラーなもので、いくつかメリットがあります。

  • スキルが分散しづらく限られた期間で結果を出しやすくなる
  • 結果が出るのでモチベーションや自信につながる
  • 仮に負けても敗因が明らかになりやすい→対策しやすい

勝ち負けがすべてではないですが、やるからには勝ちたいし、勝った方が楽しいし、モチベーションがわくというのは不自然な考え方ではないと私は考えています。

2つのオススメ事項を実施した際にまだ負ける場合

2つを徹底できた上でまだ負けてしまう場合、進歩がなかったなんてガックリする必要はありません。なぜなら敗因と対策はほぼ2パターンに大分されるからです。

  1. まだ緊張して試合に入りこめていない感が拭えない
  2. 確率自体は悪くないが、相手に展開されて負けてしまった

1つ目の原因はズバリ「絶対入るべきボールが絶対入るレベルに達していない」です。
体感的に95%程度入っているつもりでも、実はまだ90%を切る確率と考えられます。ボールが弱くても確率さえ整っていれば試合になるはずなので、試合に入り込めます。そんな方はとにかく絶対に入るボールの確率を上げる練習をしましょう。
地味な話ですが、コートに○○球連続で入れるというような練習がオススメです。

2つ目の原因は単純なテニス技術の欠如です。しかし、2つ目の原因で悩んでいるということは「緊張して試合にならない」というステージはクリアできています
日々のレッスンや練習の中で自分の出来ることを焦らず一つずつ増やしていくことでスキルのレベルアップを図っていってください!

もう少し具体的な戦術を知りたい方、シングルスについてもう少し詳しく考えたい場合は↓の記事たちも参考にしてみてください。

シングルス道場①シングルスの競技特性を知ろう

シングルス道場②ミスを減らすためにやるべきことを考えてみよう

シングルス道場③試合の中で軸となるショットを考えてみよう

  • 絶対に入るセカンドサーブ、ストロークを身に着ける
  • カッコつけずに勝つために100%フォーカスする
  • それでもなお負ける場合はステップアップのチャンス!

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