強すぎるBIG3/BIG4が男子テニス界に与えた影響とその凄さ

選手解説

テニスの試合を見れば一度は耳にする単語「BIG3/BIG4」。最近テニスを始めた方や、観戦歴の浅い方からすると、BIG3/BIG4の何がすごいのか、どんなことを成し遂げた人たちなのかわからないと思います。

今回の記事では、そんなBIG3/BIG4の凄さとテニス界に与えた影響について記事を書いていきます。

この記事でわかること

  • BIG3/BIG4に関する基礎知識
  • BIG3/BIG4の凄さ
  • BIG3/BIG4がテニス界に与えた影響

BIG3/BIG4基礎知識

そもそもBIG4とは何か?どう凄いのか?ということをまずは簡単にご紹介します。

そもそもBIG3/BIG4とは何か

多くの大会を長い期間占領し、「この4人のうち誰かが優勝する」と多くのテニスファンに思わせた以下の4人(マレーは他3人よりグランドスラム優勝回数で見ると少ないのでBIG3という人もいます)のコト。当記事では以降BIG4と表現します。

  • ロジャー・フェデラー(画像左上)
  • ラファエル・ナダル(画像右下)
  • ノバク・ジョコビッチ(画像左下)
  • アンディ・マレー(画像右上)

BIG4時代とは具体的にいつ?

厳密な基準があるわけではありませんが、世間一般的には2008年以降のテニス界を指していることが多いです。

時系列としては以下の通りです。

時系列

2003年のフェデラーがウィンブルドン優勝時から徐々に新しい歴史が始まり、2008年まではフェデラーとナダルの2強時代。2008年以降はそこにジョコビッチとマレーが加わり4強時代へと突入します。

BIG4は本当にそんなに強かったの?

本当に強かった(現在進行形)です。

グランドスラムの優勝予想クイズなどがよくありますが、2004年以降はほぼBIG4が優勝するので、この4人のうち誰が調子よさそうかを見て予想するというほぼ4択クイズ状態でした。

以下で年ごとのグランドスラム優勝者を簡単にまとめました。なんと2003年~2021年の長い間、BIG4が優勝する確率は驚異の85%です。

グランドスラムは全テニス選手の憧れで、本選に出場するだけでも非常に険しい道のりです。人生で1度でも優勝できれば超々一流プレイヤーとして世界中のテニスファンに認知されるものなのですが・・・

それを彼らはあまりにも強すぎて毎年の恒例行事化してしまいました。

それがBIG4という存在です。

各選手がテニス界に与えた影響

これほどまでに強いBIG4。もちろんテニス界に与えた影響は大きく、それぞれの選手が台頭したタイミングでテニスのトレンドすら変えてしまいました

フェデラー登場前(~2003年)

しっかり構えて止まって良いボールを打つ。

これがテニス界のトレンドでした。相手に勝つために必要なことは相手よりも質の高いボールを打つこと。ライジングで相手の時間を奪うことなどはまだそれほど一般的ではありませんでした。

また、このころはまだ1つ突出した技術があればグランドスラムを取れる可能性があり、グランドスラムを取る選手も年や大会によってバラバラで、ランキングも入れ替わりが激しい時代でした。

フェデラーがテニス界に与えた影響

相手の時間を奪うことの重要性の周知

コレにつきます。フェデラーのプレースタイルは当初、テニス界にとって非常に衝撃的なものでした。

動きながら打つ、左足に体重を乗せてジャンプしながら打つ、強いスイングをしつつもボールをライジングでとらえ続ける。どれもそれまでのテニス界の常識からはかけ離れたもので、あまりにも見たことのない超攻撃型のプレースタイルと、デビュー当初は当時まだ荒かったフェデラーの気性とも相まって「こんな調子のいいテニスが続くはずがない」と否定的な意見も少なくありませんでした。

しかしそんな意見もフェデラーのプレーが成熟していくとともになくなり、フェデラーのテニスの有効性が認められていきました。今では相手の時間を奪うためにコートの中に入ることは一般プレイヤーの中でもポピュラーな戦術ですが、この戦術を世界に知らしめたのは他でもないフェデラーです。

ナダルがテニス界に与えた影響

ニュースタイルヘビースピン

ナダルの登場までトップスピンというとネットの高いところを通し、安全にラリーを展開するための手法という印象が強く、回転の力で相手を押し込んだり、ラケットをはじいたりということは基本的にあまりありませんでした。(当時はまだそれほどポリエステルのガットが一般的でなかったことも幾分か影響)

ナダルはそのトップスピンのイメージを一新し、当時テニス界を支配していたフェデラーを強烈なトップスピンでじわじわと押し込んで、最後まで押し切るという戦い方を武器にデビューを果たしました。

ナダルのデビュー以降は多くの選手がトップスピンのボールの強さに気づき、戦術の中に取り入れるようになりました。

ジョコビッチ/マレーがテニス界に与えた影響

肩口のバックハンド強打

ナダルのトップスピンに支配されたテニス界。多くの選手がナダルのトップスピンにバックハンドをえぐられて敗れていきました。フェデラーは対抗策として、ラリー戦になる前に勝負を決める即効型の戦術を取りましたが、一方でナダルのトップスピンをバックハンドで強打することでラリーを優位にする選手も台頭し始めました。

ジョコビッチ/マレーです。

彼らが初めにナダルのトップスピンによるバック攻めの打開策を全世界に見せつけたことで、他の選手もそれを戦術に取り入れるようになりました。

これを機にナダルをはじめとするトップスピナー達は単にスピンをバックに集めているだけではラリーを優位に展開できなくなりました。

BIG4がお互いに与えあった影響

BIG4がこれほどまでに絶対的存在となったのは、最初に持っていた世界を変えるほどの衝撃を持っていた技術だけではなく、その技術を応用してお互いに高めあっていったからだと私は思います。

フェデラーはストローカー達相手によりテンポを上げたスタイルで対抗

ナダルはバックハンドの強打をカウンターする展開を用いて対抗

ジョコビッチ/マレーは展開されないためにセンターセオリーを磨く

…..etc数え上げたらキリがありません。

このようにお互いの技術がお互いによって磨かれていったことでBIG4はそのほかの選手が到達できない遥かに高いレベルに達していき、1時代を築きました。誰か一人でも欠けていたら、こんなに絶対的なBIG4時代を見ることはできなかったでしょう。本当にこんな質の高いテニスを世界にもたらしてくれてありがとうBIG4・・・;;

最後に

いかがだったでしょうか?テニス界の重鎮BIG4について理解が深まったでしょうか?当記事の初回投稿時(2021年7月)ですでにBIG4の選手もキャリアの終盤を迎えています。1日でも長く彼らにプレーをしてもらうことを願いつつ、私たちファンは彼らのプレーを目に焼き付けていけたらよいですね。

  • BIG4は約20年弱、グランドスラムタイトルを占領した
  • 各選手はそれぞれの強みを生かし、テニス界のトレンドすら変えてしまった
  • BIG4はお互いがお互いを高めあったことでより高いレベルに到達した
  • テニス界全体のレベルアップに非常に大きく貢献した選手たち

BIG4のそれぞれの選手についてもっと詳しく知りたい!という方は以下のフェデラー、ナダル、ジョコビッチの記事も併せて読んでいただけるととてもうれしいです。(マレーはかけてません🙇)

ロジャー・フェデラーの強さ徹底解説

ノバク・ジョコビッチはなぜ強いのか徹底解説

ラファエル・ナダルの強さ徹底解説

コメント

  1. […] 皆さんご存じBIG4時代。まさか生涯グランドスラマーが同時代に3人も登場する日が来るとは夢にも思いませんでした。非常にレベルの高いテニスを展開し、色々なものをテニス界に残してくれました。(各選手の写真や詳細情報は個別にBIG4の解説記事を書いておりますのでそちらも是非ご覧になってみてください) […]

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